さっきの写真を反対側から見たところ 船の上で木の枝を見つけました、未だ新しい木で不思議なのはその切り口です、堅い木をまるで丸ノミでくりぬいたように穴が開いています、古い木に船食い虫が付いているのは何回も見ていますが、この様に新しい物に それも石灰質の筒も見あたりません、しかしご存じの方は前のページで 何となくピント来る物が有ったでしょう、私もこれは２枚貝だと思って 持ってきたのですが、反対側がこういう変な物が・・・何だこれ？。

堅いブラシの様な物が有ります。 この写真で木の感じは解ると思います、白い物を引っ張るとニューッと延びます、あれ〜おかしいなあ、裏の物とは関係なさそうだし、何かミミズみたいな生物なんだろうかまさかなと思いながら傷を付けないように木をハサミで切り取ります。

うそお！。 何とか堅い木を取り除くと、おおう。繋がっています、こんなの始めて見ました、バルタン星人、ハサミでは無く 堅い柄の着いたブラシみたいな物です。左下にも小さな物が、これを出しています、此処にも居るんだ。

木から外すとこんなに長い。なんて生態でしょう、一番後ろに小さくスズ貝の一種で有ろう殻が着いています、このブラシは木を削る為の道具なんでしょうね、そうとしか考えられない、しかしよくもこんな堅い木を この様な物で・・・木を解かす何かを分泌するのでしょうか？

殻の感じが解りますか。隙間の多いスズ貝と言う感じです、私はこの仲間の生きた物は何回か見ては居ますがこの様なブラシ状の足を持ち、殻が軟体に較べてこんなに小さい物は始めてみました、沖縄の阿喜島に打ち揚がっていた大木に残っていた殻がこの様な物で同じように無数の穴が有りました。 ＊その後の貝の仲間の情報に依るとこれはキクイガイの仲間で、ブラシ状の物はＰＡＬＥＴと呼ばれる器官だそうです、グンバイフナクイムシでは無かろうかと言う、Ｋさんのご意見有り難う御座いました。

バックはクロテングガイです。