偕老同穴（venus flower basket) 六放海綿目偕老同穴科の海綿硝子繊維で出来た骨格は緻密な織物、海には不思議な物が居ます、この様な硝子質の物を見るに付けどうして水の中でこの様に出来ていくのだろうと考えてしまいます、これは一般に知られた偕老同穴です、深い海の底の砂に立って生活しています、中に棲んでいた雌雄のエビの亡骸が入っています、このエビは一生を共にこの中で暮らすことから、昔から仲のいい夫婦に例えられ、縁起物として結婚式に出されたり、たとえ話に引用されます。

変わった偕老同穴。 ４００ｍ位の深いところで採れた偕老同穴だろうと思われる物です 、それにしてはエビの痕跡が有りません、漁師さんから貰った時点で聞いて置けば良かったのですが、うっかりしました、とても繊細ながら 全体にかちっと堅く自然の妙を感じます。

軟らかい偕老同穴。 これは東シナ海で１００ｍ位の深さからよく採れる物です、網に掛かり間もなく漁師さんのお婆ちゃんが、ほらと一部を破って中を見せてくれました、上の二つと違い軟らかく筒状には 保てません、麻袋のイメージです、中には緑色の半透明の卵を抱き雌が、 傍らには雄が入っています。

硝子海綿。 これもこちらの海で１００ｍ位の深さから採れる硝子質の体を持った海綿です、廻りに生えている毛状の物はグラスファイバーそのもの、３０ｃｍ位の大きな物も有り、漁師さん達は骸骨と呼んで居ます、なるほど、他にもっと深い所には硝子の煎餅が釣り鐘状に成った様な大きな物などが有ります。

洞穴エビの夫婦です初めて外の世界を見たわけです、ずんぐりして動きは鈍く、ふとっちょのエビです。緑色は卵の色です。

バックはコテングガイです。